新たなる決意

現在4期目を迎えている室橋区政は、数々の高齢者施設や、地区集会所や出張所の施設建設を始め、水害対策の集大成としての内部河川整備事業などのまちづくりに加え、介護保険制度設立以前から、寝たきりのご老人や重度身体障害者へ独自の福祉サービスを展開されるなど、まちづくり・福祉に積極的に取組まれてこられました。その結果、人々が安心して暮すことが出来る江東区づくりに多大なる功績を残されていることは誰もが認めるところだと思います。

しかしながら、3期・4期と多選を重ねるたびに、新たに生じる問題への対応不足や行政の果たすべき役割の不明瞭さ、などが露呈されております。

介護保険導入によって、常時介護が必要な方に対するサービスの枠組みは一応の形が出来上がりつつあるものの、同制度を利用していない大多数の高齢者(65歳以上7万5千人に対し6万人強)に対する高齢福祉は、食事サービスや安否確認などを、必要とされる方々に対して与えるだけの福祉に留まっており、更にその対象者は7~8千人程度であることから、大多数の元気な高齢者にとっての高齢福祉政策は事実上棚上げされております。

子育て施策においても、延長保育を実施する区立保育園は2期目から今日までの12年間でわずかに7園のみの増加で36園中17園に留まり、女性の社会進出に伴う共働き家庭の増加に対応していない。

毎年決算額が増額し120億円規模の財政を投じている生活保護事業に関しても、街中では不正受給に対する厳しい批判の声が聞かれるが、その実態調査は不十分で、税金の無駄使いを是正していく姿勢が感じられません。

区内の中学生が不慮の死を遂げ、その背景にいじめがあった事が容易に想像できるにも関わらず、被害児童の保護者の要望で実態調査に乗り出すことなく処理を終えてしまったことから、教育行政としていじめに対する主体的な方針を有していない事が明らかとなりました。

これらは総じて、現状を追走・追認するだけの政治、各種団体や組合組織とのしがらみの政治、責任者不在の政治と言っても過言ではなく、新たな発想を基にした、しがらみのない区政運営こそが、今日の江東区に求められていると思います。

しかし、来春の統一地方選挙を目前に控えた今日においても、室橋区長を始めとして、立候補が噂されている方は存在するものの、江東区の問題点を捉え、それに対してどうしていこうとしているのか、という角度で噂される方は誰一人として存在していないのが現状であり、ともすれば既得権益争いの道具として、区長のイスが争われる可能性を秘めている事も言えるのではないでしょうか。

古きよき伝統文化に育まれた江東区を継承し、更なる発展を期した政策を区民の皆様に提示することは勿論、全国各地の知事や地方自治体の長が、犯罪に手を染める事件も頻発している中、政治家が、「まず隗より始めよ」の言葉の通り、自ら襟を正し、既得権に左右されない、しがらみのない政治を実現させなければならないと考え、全力で活動してまいります。

平成18年12月
川北直人

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